日の出と日の入り 夏の横浜

 四国から関東に移って感じるのは、朝が早いということだ。もちろん、横浜だから電車の始発も早い。午前四時台には電車の音がしはじめる。ただそれも慣れてしまえば気にならないのだけれど、日の出の時間だけはどうにもならない。体感的に、だいたい30分弱の違いがある。

 そういうわけで、横浜にいるときは朝が早い。特に夏場は日の出も早いし、朝日もいきなり熱を持っているので嫌でも目が覚めてしまう。夏至に近い時期だと、なおさらだ。

 同じことは日の入りにもいえる。四国だと、この時期、午後七時を過ぎてもまだ十分明るいのだけれど、関東は薄暗くなりはじめる。冬至の頃など、午後五時過ぎると暗くなる。これは東京で暮らした当初、驚いた。

 ただ、早く薄暗くなると、花火開始の時間も早くなる。西の空の夕焼けも落ち着いてくる午後七時半から、どーんという音が聞こえる。七月二十日頃に行われていた横浜恒例の花火大会は中止になってしまったようだけれど、連休期間中、小規模な花火の打ち上げが行われているようだ。夕方になると浴衣姿の若者も目立つ。

 もっとも、昔は家からも眺められていた花火も、みなとみらいの再開発で、すっかり高層ビルやタワーマンションの陰に隠れてしまい、夏の風情を感じるのは音ばかり。二十年前は野原だったところも、いまやすっかり近未来の都市然としている。