Brahms SYMPHONY No.1

(20170618_Brahms_SYMPHONY_No1)

Johannes Brahms

SYMPHONY No.1

in C minor, Op.68

ヨハネス・ブラームス 交響曲 第1番 ハ短調 作品68

(ブラームス自身の編曲による四手連弾版)

Duo CROMMELYNCK 〈piano duo〉

デュオ・クロムランク 〈ピアノ連弾〉

Date and place of recording: 13-15, V, 1984 Kunitachigakki Ongakunomori hall

Piano: Bsendorfer Full Concert (Model 275)

Director: J. HINO

Digiral Recorder: J.V.C. DAS90

Cutting & Pressing: J.V.C.

MADE IN JAPAN

発売元 アポロン音楽工業株式会社

PAVANE RECORDS PF28-0002

LP

Clement II

作曲者自身によるピアノ連弾版。同じ奏者によって先に出た交響曲第4番は欧州のパバーヌによる製作だったが、このレコードは国内で製作されたようだ。プレスも日本ビクターだとある。

一般に、二台ピアノの曲と連弾の曲は全然違う。連弾は一台のピアノを二人がかりで鳴らすので、音数に対して楽器の方が飽和してしまい、大声でわめくような、もっさりとうるさい鳴り方に落ちる恐れがあると思う。加えてこの録音は、ピアノがベーゼンドルファーである。底無しのように厚く鳴ると勝手に思っている。

しかしこの録音ではどんなに音の多いところでも音がかぶったり潰し合いになったりせずに常にすっきり広がっている。旋律線のコツコツといった隈取りが常にはっきりしている。ただし、なにかかすかにバンドパスフィルタを通ったような、鼻にかかる感触もある。思うに、録音の方で分厚い響きを大幅に削いであるのではないだろうか。具体的にどうやるのかは見当がつかないのだが。

いずれにせよ、録音の難しい音源をよくぞここまでまとめられた、という録音だと思う。

オケ版で聴くと、木管などが単独で鳴るような場面は、可能な音響の中の少しだけが鳴って静かだという感覚になるが、この連弾盤では、一つの声部のポロンというような存在感が前面に出てしまい、オケ版で知っているような静寂感にならない。

ベートーベンの交響曲のリストによるピアノ版だと、音の大きいところは黒々と立派に鳴り、音の小さい所も原曲の楽器の表情を活写するようで見事である。

この連弾版は、それと比べるとピアノの音の面白さを十分には引き出してはいないと思う。音の大きい所でも、いろんな要素がごちゃまんと鳴って収拾がつかない印象である。

この曲は、この連弾盤がまずはじめにできあがり、その後にオーケストラ版ができたそうだ。 ピアノの曲として聴かせどころを巧みに引き出したようなものであるよりは、オケ版の音の計画が初めから作者の頭の中で鳴っていて、整理と確認のためにそれを鍵盤の上に書き出したようなものだったのだろうか。専門家にとって貴重な資料となるものなのだろうか。

演奏は、めちゃくちゃ合わせにくく弾きにくそうである。夫人の方が低音部だと思うが、ぐぢゃぐぢゃの音形にも関わらず低音部の進行が硬質で均一性があり、それが全体の一貫性を作っていると思う。

第四楽章は躍動的で、特に素晴らしいと思う。

夫妻の衝撃的な訃報のあと、デュオ・クロムランクの名をとんと聞かなくなったと感じているのだが、どうだろうか。

★★★☆☆

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%87%E3%83%A5%E3%82%AA%E3%83%BB%E3%82%AF%E3%83%AD%E3%83%A0%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%82%AF

デュオ・クロムランク Wikipedia

http://SNS.jp/view_diary.pl?id=1319977980&owner_id=11551187

(20091025 BRAHMS SYNPHONIE No4)

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