神宮スズメの独り言 2017春〜3〜はばたけ千葉の左腕

早稲田の先発は木更津総合出身の1年生早川君。レベルの高かった昨年の高校日本代表で、多くがプロ入りする中、大学進学を選んだ貴重な一員だ。

そしてこの日が初先発、立ち上がりは上々。1回、2回と2つずつの三振を奪い、4回までは無安打に抑えた。

東大の先発は3カード連続で初戦先発の宮台君。プロ注目の投手は今シーズン調子が上がってこない。この日も初回に3つの四球を出し、1安打で1点を失ったが2つの三振を奪った。2回も2つの三振を含めて3者凡退。投手戦になるかと思われた。

しかし、3回には早稲田の加藤君の3ランが飛び出し5回にも四球や暴投に3安打を集中され3点を失って降板した。

快調に飛ばす早川君は7点の援護をもらい、もしかしたらという雰囲気を漂わせてマウンドに上がった5回、先頭の楠田君に2塁打を浴びると竹中君の送ることなく放った打球はライト前にポトリと落ちて1点を失った。

6回も2安打で無死1・3塁とされ併殺の間に1点、8回は先頭打者に安打を許しその後2つの三振で2死となったが、山田君、田口君に連打を浴びて2失点、ここで降板となった。

もちろん勝ち投手の権利や有している。早川君らしいストライク先行で打たせて取るテンポのいい投球もできていた。しかし、被安打8、失点は4である。

いくら東大と言えども高校野球の県大会の初戦のようなレベル差はない。甲子園などとはまったく縁のない高校から集まった東大野球部は、それでも高校トップクラスの投手であった早川君でさえ甘くなったら確実に打ち、安打を放ったイニングはすべて得点している。

初先発初勝利、奪三振11は素晴らしい成績だ。しかし、これから六大学を背負う投手となるはずの彼にとっては、この記念すべき勝利はその喜び以上に学ぶところが多かったのではないかと思う。

千葉の高校野球を愛する者としてさらなる成長を期待したいと思っているのはボクだけではあるまい。

2017年4月29日 東京六大学野球春季リーグ戦(於 明治神宮野球場

早稲田

103 030 000 = 7

000 011 020 = 4

東大