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「双亡亭壊すべし 4」コミック

双亡亭壊すべし 第四巻』

<ストーリー>

 双亡亭に入った凧葉と紅の怪物との戦いは続いていた。一方、歴代総理たちの前で清一は45年前の出来事を語る。それはあまりに壮絶な宇宙の物語だった・・・

<コメント>

 普通にホラーだと思っていた『双亡亭壊すべし』が実はまったく異なる種類の話だと判り、しかも清一の異様な能力の原因に戦慄してしまった。考えたら二つの物語が同時進行していることや、明らかに主人公が複数いることや、政府が前面に出てくることから普通のホラーではないと思っていたかれども、まさかこの物語が実は侵略SFだったとは!!

 しかし、感嘆するほど話の展開が素晴らしい。物語を二つに分けて少年マンガ的なバトルを行う一方で別の物語で背景を説明するという重層的な構造で怖さが倍増していくではないか。

 今巻のハイライトはなんと言っても消えた旅客機の異星での物語。ファーストコンタクト物語にしても実に感動的であり、さらに人間の感情によって“ソラリス“的知性が抵抗することに目覚めるところなどは本当に感動してしまった。

 しかも、ホラーであれば「どうせ悪霊の親玉を退治して終わりなんでしょ」と先が読めるけれども、壮大な侵略SFとなればいかにオチをつけるのか先が全く読めない。つまり、ある意味ホラーよりも“怖い“のである。

 おそらく全てのシーンやセリフやキャラクターには伏線が既に張られているはずだから、これからどうなるか実に楽しみ。とにかく既に4巻で大傑作だと断言する。

双亡亭壊すべし 4 (少年サンデーコミックス)