詩『仮想空間』

『仮想空間』

深い眠りの中? それとも現実?

虹色の羽をした蝶を追いかけた

森の中へ消えてゆく ふわりふわりと

追いかけても追いかけても 追いつけない

足どりがなぜか重い うまく走れない

ああ 夢の中ではよくある現象だなぁ

でも木々や葉が体に触れるのを感じるんだ

長く歩き続けた足も痛い 息が切れてる

これ、夢の中だよな? 違うのかな?

虹色の蝶が消えたあたりに 女の子が立っている

どこへ行ったか聞いてみたら悲しそうな顔をした

「おぼえてないのね?」と

何が何だか分からなくなってきたぞ

一体ここはどこなんだ? 

「夢は全部現実。あなたがそれを望んで渡り歩いた世界の記憶」

そう言ってまた消えた

行ったことも見たこともないはずの別世界

そう 夢の中で見る知らない街の風景

なぜかリアルな建物 お店 公園 道路 駅

やっぱりそこで暮らしていたことがあるのかな?

あなたが望んだ世界・・・

今この現実で感じることがすべて僕の望みだとしたら

外の世界にいる本物の僕は

何も感じない生き物、もしくはロボットなのかな?

五感を働かせて生きたかったんだ、きっと

そうか、そうだったのか

少し考え直してみる

一日一日 大事に生きるよ

この世界での一生が終わるまでは

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