地声とは何なのか?に対する解答を模索してみた

ーーーというわけで、くーちゃんのお悩みへ、ちょっと文字量が多くなりそうなのでこちらに分けてみました。

ほぼ、くーちゃんへの私信みたいなものですが、興味のある方はちょっと長いですが覗いてみてください。

時間のない人は★☆のところから読めばいいと思います。

〇地声とは?

紐解くまでもなく、普段しゃべってる声の事を指すわけですが、実をいうとその「普段」という言葉自体があやふやで不確定な言葉だったりする。

普段しゃべってる声が、すごく張ってる人もいればか細い人もいるし千差万別なのに、それを「地声=普段の声」って定義すること自体ナンセンスなのではないかと。

なのに「語義をすごく気にされるセクト」「文章を考えずに呑み込もうとするセクト」が地声論議の泥沼化を助長しているように見えます。

〇そして、地声って理解できたらどうなるの?

歌がうまくなるんでしょうか? 何か歌唱スキル的に向上するんでしょうか?

間接的にでは有るとは思いますが、ダイレクトに今の自分の声が地声かどうか判別できてもあまり意味はないんじゃないかと思うのでした。

↑あ、別にくーちゃんを批難してるわけじゃなくて

もうね、ネットとかそういう無駄な論争を延々と繰り広げてたりしてて、うんざりしたことに対するストレス発散的な意味合いで書いてます。

●そんなわけで、別に何が地声とか考えなくていいんじゃね?!という提案

ネットで調べると、やれチェストボイスだのどうのとカタカナを簡単に羅列してくるわけですが。いったいどれほどの人間がそれを書かれているほどに簡単に理解し実践できるのか。簡単に実践できたらトレーナーいらんのですが。ほんと、ボーカル技術は文章で表すのは難しいと思うんですよ。

なので、私は提唱する「地声かどうかなんて、どうでもいい!!」と()

★【ただし、考えるべきことは他にある】←ここからが超重要

発声において重要なことは

「いかに効率的にエッジを振動させ、エネルギーを音に変換するか、そしてその音を最適な形で共鳴させられるか」

そういうことにおいて「地」≒「エッジの意識」ということは役に立つ部分はある。

しかし、発声において重要なことと、歌唱においてのそれとは要素が違う

それはこう書き換えられる

「エッジを倍音をよく含む状態で振動させ、その音を実質的で実用的な歌声として共鳴させられるか」

私が地声のことをよく「実声」と表現する理由はこの「実質的で実用的な」の部分にかかっている。

実質的〜という状況は例えば、収録物に対する音のノリ、ディレクションに対するパフォーマンスとして声音のコントロールがなされたものを指す。

発声された音が実質的に利用できるし、実用されうるクオリティーーと言い直してもいい。

実用されうるクオリティー、転じて自分以外の何者かを納得させたクオリティという部分の定義がややあいまいではあるが、結局のところ、すべての歌唱音源のクオリティコントロールはそこにいきつく。

だから、地声とは何なのかを理解するよりも、「実質的に使える声」を体得する方がよろしいのではないかと思うのでした。

☆以下、余談であり、かつ本題

じゃあその、実質的に使える声ってどう出すんだよ?ってお話です。

使える声=倍音を含んでて、コントロール可能な声ってことなわけですが。

きょせんが考えるに、使える声は、みなさんそれぞれの「笑い声」にあるのではないかと。

笑い声は、しゃべる時よりも使ってる息のエネルギーが大きいんです。歌ってる時と同じくらいにエネルギーを使ってるはずです。

そのエネルギーに対して、声帯が無理のない形で振動し、音となり笑い声として響くわけです。しかも、かなりきれいな響きで。

知っての通り、人間には換声点(変声点)があって、そこをうまく乗り越える(支えを変える)ことによって音程の上下をコントロールしているわけですが。

笑っていると、その換声点をわりと簡単に乗り越えることができたりします。

その時の体内の#ポジション#こそが、歌における「地声」、きょせん的には実声ってやつです。

地声ってのは声や音そのものを指すのではなく、その音を作り出すためのポジションなんじゃないですかね。

そういう観点から、くーちゃんには三つの視点を伝えたわけです。

・高い笑い声

・ナチュラルな笑い声

・低い笑い声

重要なのはナチュラルな笑い声ですね。

ナチュラルって言葉がややぼんやりしてますが。先に高い笑い声、低い笑い声を出してみてください。そこから逆算的に浮かび上がる中間のキー、それをイメージして笑ってみましょう。

では、この中間のキーの笑い声、練習してくれている、あなたへ問いかけます。

「今、息を多めに吸い込んで、そのエネルギーで笑おうとしてませんか?」

そのエネルギーのコントロール感こそが、歌う際に使うコントロール感と同じものであり、また、一般的に言われる「地声」とは根本的に異なる部分でもあります。

てなわけで、地声とは何なのか?

皆様、いかがお感じになられたでしょうか。

楽器、例えばトランペットなんかに例えてみます。

地声ってのはマウスピースの部分ですよ

マウスピース同様人それぞれなんですよね。

https://matome.naver.jp/odai/2144634585417632101

で、マウスピースそのものをしっかり鳴らす人、そうでない人、それも人それぞれ。

でも、マウスピースをしっかり鳴らせても、きちんと共鳴させられなかったら、きちんとコントロールできなかったら楽器としては意味ないわけで。

そこに一番大きなボーカルの懊悩ってのがあるわけですよ。

「聴く人に対して自分が思う限りきれいな音を届けたい」

だから、先に共鳴させられるか、コントロールしてるかどうかの方が大事

→笑う練習ができるかどうかが大事ーーーなんじゃないかなと思うのでした。

以上、長々とお話ししてしまいました。

お目通し頂いた方々ありがとうございます。

内容的には、2016年度までの感覚の言語化ではあるので、これから先同じことを言ってるかどうかは申し訳ないところですが。

地声とは何か?という思考は、自分自身が無駄であった(爆)と深く思うところがありまして、口数が多くなってしまったところです。ご容赦ください。